オフショア開発の課題

課題解決力が弱い

オフショア開発の課題としてよく挙がるのは、

  • 言語の壁によるコミュニケーションの課題・・・①
  • 文化の壁による倫理観欠如の課題(ルールや納期を守れない)・・・②

です。しかしこれらは ①日本人が英語をマスターする、②オフショア作業者にリスクを教育する ことで比較的容易に解決できると私は考えます。 本当のオフショア開発の課題は、

オフショア作業者は

  • 言われたことしかしない(≒自明な事象を捉えられない)
  • 与えられた環境でしか作業ができない
  • 問題が発生しても自ら真因追及・業務改善できない

一言で言うと、課題解決力が弱いことが最大の課題ではないでしょうか。 課題解決力が弱いと、

  • 納期間近になって問題が発覚・・・手戻り工数発生
  • クライアント主体で問題の真因追究・再発防止策を検討する・・・助長な工数が発生

人が作業する以上、必ず問題・ミスは発生します。 その度、無駄な工数やクライアントの工数が発生していては、オフショア最大の強みである“コスト面のメリット”を実感できません。

Plan Do Check Actionのこと。P:計画、D:実行、C:評価、A:改善を示す。
単なるニアショア開発では解決しない

オフショア開発の課題解決策として挙げられるのがニアショア開発。 国内の地方(北海道や九州)に発注することで、低コストで前述の①と②を解決する、という考え方です。

しかし、前述のとおり①と②はさほど重要な課題ではなく、 課題解決力を備えられるか、が最大の課題であり、単に地方に発注しただけでは「課題解決力」の課題は解決しません。

さらに、ニアショア開発がコストダウンできる理由として、「人件費が安い」を掲げていますが、実際は 都市圏に比べて少し安い(2割弱)程度であり、オフショア開発ほど人件費が安いわけではありません。


当社のニアショア開発は、技術力で勝負

地方の優秀な技術者を集結

当社のスタッフは、長年ソフトウェア業界でソフト開発しており、 “さまざまな環境変化や課題に直面しては解決する”ことを繰り返してきた精鋭たちです。

  • クライアントが求める業務だけでなく、その前後の工程についても理解して、任された業務+αを完遂する。
  • クライアントが提供した業務手順・ルールは(目的を含めて)全て把握し、改善策を出して改善しつづける。

一見、当たり前のことかもしれませんが、“課題に気づき、改善を繰り返す”ことができること。 これこそ最も大切な技術であると当社は考えます。

作業の自動化でコストダウンを実現

当社は技術者を大切にします。 素晴らしい仕事をする技術者には、惜しみなく対価を払います。 ニアショア開発のメリットとして「人件費が安い」といわれますが、当社には当てはまりません。

では、どのようにコストダウンを図るのか? それは、徹底した作業の自動化です。

オフショア開発で受注する業務はルーチンワークが殆どであり、 ルーチンワークには当然、自動化できる作業があります。 当社では受託した業務を分析し、可能な限り作業を自動化して作業効率を向上させ、 ミスによる手戻り工数を抑えることでコストダウンを図ります。 当社には ソフトウェアを用いた作業の自動化(小規模システム開発) のノウハウがあります。

但し自動化によるコストダウンは、単発の受託業務では実現できません。 お客様との長いお付き合いが必要です。

さらに上流工程の発注も可能に

ニアショア開発ならば要求定義を異国の言語で言い換える必要はなく、要求定義にある自明な仕様まで読み取ることが可能となるため、今までオフショアに

  • 任せられなかった業務
  • 任せていなかった上流工程

においても発注が可能となり、クライアント側の負担を軽減できるのに加えて、設計~検査工程を一貫で作業を進めることで、作業効率の向上も図ることができます。


最後に・・・

国内ニアショアを活用いただくことで、日本の“都市集中型”の産業構造を“地方分散型”に変える効果があり、地方の活性化(雇用改善、人口減少の抑制、少子高齢化の改善、新規人材の育成など)に大きく寄与できると考えています。

当社は小さい会社ですが、少しでも地域に貢献したいという想いで設立しました。お客様と一緒になって業務を進めることで日本の社会問題が改善し、すべての人がWin&Winの関係で仕事ができる・・・。ニアショア開発にはこのような力があると信じています。